【Analysis】トランプ前米大統領、3度目の起訴 そのカギを南北戦争時代の権利保護法が握る意味

2023年8月4日
エリア: 北米

トランプ氏には起訴のたびに支持者からの献金が増えている[2023年7月29日、米ペンシルベニア州エリー](C)REUTERS/Lindsay DeDario

トランプと側近たちは、アトランタ、デトロイト、フィラデルフィアといった民主党のバイデンに投票した黒人有権者が多い都市を、前回大統領選の選挙結果を覆すための標的にしたと元連邦検事のクリスティ・パーカーは指摘する。「私たちが格闘している問題は南北戦争の頃からほとんど進歩していない」。

[ロイター]米連邦大陪審は8月1日、2024年の米大統領選で共和党候補者選びの先頭を走るドナルド・トランプ前大統領を起訴した。同氏の起訴はこれで3度目になる。

 今回の起訴内容は、前回大統領選において有権者が公平な選挙に参加する機会を奪う陰謀に関与したこと、連邦議会がジョー・バイデン大統領の勝利を承認するのを妨害した「米国搾取への共謀」などである。トランプは容疑を否認。起訴は一連の政治的「魔女狩り」の一環であると反発している。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top