党大会を今秋に控え、中南海の闘争が活発化している。しかし、焦点は指導部の交代問題ばかりではない。世代交代のみか政治改革の実行すら求める若手幹部たちの声が、日増しに大きくなりつつあるのだ。 五年に一度の共産党大会を秋に控えて、中国では政治談義が熱を帯びてきた。意見を戦わすのは長老たちばかりではない。春節(旧正月)を前にしたある日、党中央・国務院の四十代半ばの若手幹部たち数名も、地方政府から北京に出張してきた学生時代の同級生を囲み、幹部宿舎の一室で語り明かした。杯が進むにつれ、おのずと今年最大のイベント、第十六回党大会がらみの話になる。参加した一人によれば、「江沢民総書記の歴史的な位置付け」をめぐって、忌憚のない意見をぶつけ合ったという。
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