ウラジーミルの肖像

名越健郎
執筆者:名越健郎 2004年7月号
カテゴリ:
エリア: ロシア

 3月のロシア大統領選で、71%の得票で再選を決めたウラジーミル・プーチン大統領の権威はいまや最高潮にある。 サンクトペテルブルクでソ連国家保安委員会(KGB)の小役人だった同大統領は政権1期目、エリツィン前政権時代に影響力を持ったメディアや財閥、議会を次々に統制。高度経済成長と政治的安定を達成し、ロシアはゴルバチョフ、エリツィン時代には考えられなかった社会の安定が実現した。 笑顔を見せず、土曜日も執務するきまじめさ、KGB出身者特有の密室政治や秘密主義が権威を高めており、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、「スターリン以来最も強力な指導者」と書いた。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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