ロシアがこのところ、北朝鮮の金正恩政権への接近を図っている。両国関係は金正日総書記の死後、凍結気味だったが、接近工作はプーチン政権のアジア太平洋外交活発化の一環とみられる。
6月15日のタス通信によれば、ロシア非常事態省は大干ばつに見舞われている北朝鮮に対し、小麦672トンを提供した。国連世界食糧計画(WFP)の支援計画の一環で、今後も食糧支援を継続するという。米国が北朝鮮のミサイル発射で栄養食品提供を中止しており、肩代わりする狙いがあるようだ。
ロシアは昨年夏、北朝鮮に小麦5万トンを提供。久々の食糧支援が8月末の故金正日労働党総書記の訪露につながった。今後、金正恩政権との関係構築を図る布石とみられる。
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