岩瀬昇のエネルギー通信 (9)

世界のエネルギー絵図を変えるか「レバント」ガス資源

執筆者:岩瀬昇 2018年1月17日
エリア: ヨーロッパ 中東
東地中海に浮かぶイスラエルのガス掘削施設。産出ガスはエジプトに集約される? (C)AFP=時事

 

 2017年春、中東に転勤となった某メディアの若い友人に「レバントと呼ばれる東地中海地域の石油・ガス資源の動向に注目し、機会を見て現地から発信してください」とお願いをした。日本から遠く離れた地域であるため関心を引くことが少ないのだが、歴史的背景もあり、世界でも数少ない探鉱調査が行き届いていないところだからだ。数年前からいくつかのガス田が発見されており、今後地域が安定し探鉱活動がさらに進むと、将来のエネルギー絵図を大きく変える可能性を秘めている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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