シリアが決めたレバノン大統領「ラフード」の任期延長

執筆者:小倉孝保 2005年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

[カイロ発]キリスト教マロン派、イスラム教スンニ派、同シーア派などが入り組み「宗教の博物館」と呼ばれるレバノンが、血で血を洗う内戦から抜け出して十五年。復興を遂げつつある東地中海沿岸の小国で、隣国シリアとアメリカ、フランスの思惑がぶつかっている。その構図は、エミール・ラフード大統領(六八)の任期延長を巡って表面化した。「十一月に任期(六年、連続再選禁止)が切れるラフード大統領に、シリアが憲法を改正して続投するよう求めた」との観測が流れたのが二〇〇四年初め。大統領とライバル関係のラフィク・ハリリ前首相(六〇)=当時は首相=がこれに反発したという情報も出て、関心が集まった。

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