誤解に満ちた「米艦防護」の認識(上)「政治的用語」を使う報道

伊藤俊幸
執筆者:伊藤俊幸 2017年5月18日
エリア: 北米 日本
5月1日、米海軍補給艦「警護」任務のために横須賀基地を出港する、ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」 (c)時事

 

 海上自衛隊の護衛艦「いずも」と「さざなみ」が、米海軍の艦船に対する「警護」任務を実施したと報じられたのは、5月1日から3日にかけてのことだった。

 1日午前、横須賀基地を出港した「いずも」は、太平洋上で米海軍の補給艦と合流、さらに「さざなみ」も加わり、四国沖まで警護した、というものだ。

 この任務に関する国内の報道は、かまびすしいものがあった。曰く、「なぜ防衛省や大臣は、命令の事実を公表しないのか」「集団的自衛権の行使につながる」「アメリカの戦争に巻き込まれる」などなど。

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執筆者プロフィール
伊藤俊幸 元海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、キヤノングローバル戦略研究所客員研究員。1958年生まれ。防衛大学校機械工学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。潜水艦はやしお艦長、在米国防衛駐在官、第二潜水隊司令、海幕広報室長、海幕情報課長、情報本部情報官、海幕指揮通信情報部長、第二術科学校長、統合幕僚学校長を経て、海上自衛隊呉地方総監を最後に2015年8月退官。
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