[憲法9条]

「憲法9条改正」を考える(下)「軍法」なき「自衛隊」

伊藤俊幸
執筆者:伊藤俊幸 2017年8月4日
2001年3月、えひめ丸沈没事故の責任を問われ、海軍査問委員会に出席した米原潜「グリーンビル」のワドル前艦長 (C)時事

 

 前回は、「ユス・アド・ベルム(jus ad bellum)=開戦法規」を軸に憲法問題を論じてみた。今度は「ユス・イン・ベロ(jus in bello)」の観点から述べてみたい。

戦争にも厳しい「国際ルール」がある

「ユス・イン・ベロ」は、「交戦法規」とか「武力紛争法規」と訳される。「ユス・アド・ベルム」が戦争そのものの正当性に関する国際法であるのに対し、「ユス・イン・ベロ」は、宣戦布告の有無にかかわらず交戦状態中の規定、つまり戦争のルールであり、一般には「国際人道法」、「戦時国際法」と呼ばれているもののことである。

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執筆者プロフィール
伊藤俊幸 元海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授、キヤノングローバル戦略研究所客員研究員。1958年生まれ。防衛大学校機械工学科卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。潜水艦はやしお艦長、在米国防衛駐在官、第二潜水隊司令、海幕広報室長、海幕情報課長、情報本部情報官、海幕指揮通信情報部長、第二術科学校長、統合幕僚学校長を経て、海上自衛隊呉地方総監を最後に2015年8月退官。
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