「素人」の田中直紀氏にかわって、拓殖大学教授の森本敏氏が防衛大臣に起用された。誰もが認める安全保障の専門家であり、民間出身の防衛大臣として注目されている。
日本国憲法によれば、閣僚の過半数は国会議員をあてることになっている。また、閣僚は「文民」でなければならないが、この規定に抵触するのは、「現役の自衛官」や「軍国主義者」であると解釈されており、森本氏の起用は、いずれの面から見ても、法的には問題ない。一方、自民党の石破茂元防衛大臣は、「政治家でない以上、軍事的な出来事に政治的責任はとれない」と批判し、防衛大臣は、選挙を通じて国民に責任を持つ政治家であるべきだとしている。
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