「対北」の基軸は「米中韓」へ(下)「金桂冠第1次官」を呼び付けた中国
北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官が6月18日から22日まで中韓戦略対話のために中国を訪問した。北京に到着した18日、中国の6カ国協議首席代表である武大偉・朝鮮半島問題特別代表と会談したとみられている。翌19日に中国の張業遂外務次官と北京で中朝戦略対話を行ない、この後、大連に向かった。20日に北京に戻り、21日に楊潔篪国務委員(副首相級)、王毅外相と会談し、22日帰国した。
中国と北朝鮮の戦略対話は今回が3回目だ。第1回は2011年6月10日から13日まで李源潮党組織部長(党政治局員)を団長とする中国代表団が訪朝した。李源潮部長は同10日に崔泰福(チェ・テボク)党書記、李永秀(リ・ヨンス)党部長、金成男(キム・ソンナム)党国際部副部長、洪成範(ホン・ソンボム)党平壌市委員会部長と戦略対話を行ない、北朝鮮の金永日(キム・ヨンイル)党国際部長が中国代表団のメンバーであった王家瑞党対外連絡部長と会談した。金正日(キム・ジョンイル)総書記は6月13日に中国代表団と会談し、これには金正恩(キム・ジョンウン)党中央軍事委副委員長も同席した。
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