「紛争」と「鉱物資源」と「性暴力」

執筆者:白戸圭一 2016年5月24日
エリア: アフリカ

 アフリカ大陸中部に位置するコンゴ民主共和国の東部を舞台にした、1本のドキュメンタリー映画を紹介させてほしい。ベルギー人監督のティエリ・ミシェル(Thierry Michel)氏(63歳)が制作した2015年の作品で、原題はフランス語で「L'HOMME QUI REPARE LES FEMMES」という。直訳すると「女を修理する男」。筆者が知る限り、日本では一般の映画館での公開予定はなく、6月3日に立教大学の学内で上映される。筆者はコンゴ東部の情勢について上映当日に観客向けに解説するよう主催者から依頼を受け、先日鑑賞した。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top