「自民2勝」でも「解散風」強まらず:尾を引く「まさかの新潟敗戦」

執筆者:野々山英一 2016年10月24日
エリア: 日本
10月16日、新潟県知事選で初当選を確実とし、万歳する米山隆一氏(中央)(C)時事

 10月23日に行われた2つの衆院補選は、自民党の「事実上の勝利」で終わった。党内にしこりは残ったが、前週の新潟知事選敗北の嫌なムードを和らげられたことは大きい。だが、東京10区は7月の都知事選の後始末、福岡6区は鳩山邦夫元総務相の弔い合戦という「特殊事情」を抱えた選挙で、安倍政権が正面から評価されたわけではない。「解散風」の行方を占うには、「新潟敗戦」を細かく分析する必要がある。
 10月16日に投開票された新潟県知事選は、共産、自由、社民3党推薦の米山隆一氏が、自民、公明推薦の森民夫氏に競り勝った。森氏は長岡市長を17年近く務め、全国市長会長として中央政界ともパイプが太い。かたや米山氏は新潟県で国政選挙に敗れ続けてきた「選挙に弱い」人物。今回の知事選での出馬表明は告示直前で、民進党の支援も得られない状況での戦いだった。9月の段階では、森氏が圧勝することを誰もが信じて疑わなかった。
 状況が変わったのは10月に入ってから。自民党や報道各社が行う情勢調査で「接戦」というデータがはじき出されたのだ。ここで与党側は引き締めを図ったが、その効果はなかった。わずかにあった森氏のリードはさらに詰められ、16日の投票では逆に6万票以上の差で米山氏が森氏に勝った。「番狂わせ」はなぜ起きたのか。

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