トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (17)

クリストファー・レイ連邦捜査局(FBI)長官

執筆者:足立正彦 2017年8月18日
エリア: 北米
 

28. クリストファー・レイ連邦捜査局(FBI)長官(49)

 トランプ大統領は5月9日、2016年大統領選挙を巡って親族や側近らとロシア政府との共謀の有無に関する捜査を陣頭指揮していたジェイムズ・コミーFBI長官(当時)を突如更迭した。大統領による捜査妨害、疑惑隠しなどの批判が沸き起こる政治的混乱の中、後任のFBI長官として6月7日にトランプ大統領より指名された(ホワイトハウス公表の声明参照)。

 ほかにも後任候補としては、2000年大統領選挙の民主党副大統領候補であったジョセフ・リーバーマン元上院議員(無所属、コネティカット州選出)らの名前も浮上していたが、トランプ大統領がレイ氏とともに最後まで検討していたのは、元FBI副長官や米運輸保安庁(TSA)長官を歴任したジョン・ピストル氏であった。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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