経済の頭で考えたこと
経済の頭で考えたこと(101)

「プリマコフ読会」で見えた「制裁長期化」で高まるプーチン大統領の「危機意識」

田中直毅
執筆者:田中直毅 2018年6月12日
エリア: ロシア
第1回「プリマコフ読会」には、プーチン大統領(左端)も出席した。プリマコフ元首相の孫エフゲニー氏(右から2人目)と握手 (C)EPA=時事

 

 2015年に亡くなったエフゲニー・プリマコフ元ロシア首相は、生前は旧ソ連邦の中東政策のエキスパートだった。東洋学研究所やIMEMO(世界経済国際関係研究所)の所長も歴任した。

 彼の生前に私は1度だけロシア経済について肉声を聞く機会があった。彼は晩年の一時期にロシア商工会議所の会頭職についていたことがある。学者、行政官、そして政治家であった彼が、なぜ商工会議所のトップに、という疑問があったが、旧ソ連邦崩壊後にあってもオリガーヒと呼ばれた特殊権益の保有者を除けば、自立的な産業基盤を作り上げた民間企業経営者が極端に少ないロシア経済界において、プリマコフが埋めねばならない空間があったということだろう。

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執筆者プロフィール
田中直毅 国際公共政策研究センター理事長。1945年生れ。国民経済研究協会主任研究員を経て、84年より本格的に評論活動を始める。専門は国際政治・経済。2007年4月から現職。政府審議会委員を多数歴任。著書に『最後の十年 日本経済の構想』(日本経済新聞社)、『マネーが止まった』(講談社)などがある。
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