
発表されたM&Aスキームは「無理筋」との見方も多い(会見を開いたH2Oの荒木直也社長[左]と関西スーパーマーケットの福谷耕治社長=8月31日) ©︎時事
「関西的な情が勝つか。それとも関東的な損得勘定が勝つか」。
関西の経済界で話題となっているのが阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)による、関西スーパーマーケットのグループ入りを巡るM&Aの交渉の行方だ。関西地盤の食品スーパー、関西スーパーに秋波を送っているのはH2Oだけでなく、関東で急成長中の低価格食品スーパー、オーケー。オーケーの買収提案のほうが関西スーパー株主には理解しやすく見え、H2Oの提案は複雑だからだ。

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