「関西スーパー」争奪戦、勝者は「情の阪神阪急H2O」か「損得のオーケー」か

IN-DEPTH【ニュースの深層】

2021年10月6日
タグ: マネジメント
発表されたM&Aスキームは「無理筋」との見方も多い(会見を開いたH2Oの荒木直也社長[左]と関西スーパーマーケットの福谷耕治社長=8月31日)  ©︎時事
兵庫・大阪を地盤とする老舗「関西スーパーマーケット」の行方に注目が集まっている。首都圏を拠点とする「オーケー」からのTOB提案に対し、関西スーパーは阪急阪神百貨店H2Oグループ入りを軸にして対抗。百貨店にとって鬼門の「食品スーパー経営」に今また乗り出そうというH2Oには、関西財界から「出口戦略が見えない」との声も漏れてくる。

「関西的な情が勝つか。それとも関東的な損得勘定が勝つか」。

 関西の経済界で話題となっているのが阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)による、関西スーパーマーケットのグループ入りを巡るM&Aの交渉の行方だ。関西地盤の食品スーパー、関西スーパーに秋波を送っているのはH2Oだけでなく、関東で急成長中の低価格食品スーパー、オーケー。オーケーの買収提案のほうが関西スーパー株主には理解しやすく見え、H2Oの提案は複雑だからだ。

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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