1億6700万年前のジュラ期に生きたブリュナタイル・エルゴレンシスのイメージ図。化石はスコットランドで発見された (C)Mick Ellison/American Museum of Natural History/Handout via REUTERS/Illustration
[ワシントン発/ロイター]いずれにせよ、恐るべき捕食者であったことは確かである。生物はブリュナタイル・エルゴレンシス(Breugnathair elgolensis)と名づけられ、ヘビのように鋭く湾曲したカギ状の歯を持っていた。顎からの歯の生え方や、歯が顎に対して内側に傾いているところがヘビと似ている。だがよく発達した四肢があり、体、頭、四肢の比率はよりトカゲに近かった。
体長は尾を含めて約30センチ。ジュラ紀の熱帯性気候、つまり現在のスコットランドとは比べものにならないほど温暖な、マングローブ湿地のような環境に暮らしていた。昆虫や小型哺乳類、両生類、他のトカゲなどを捕食していたと考えられる。
今回の化石は、トカゲやヘビを含む爬虫類「有鱗目」の中で最も古い完全な化石の一つである。ヘビとトカゲの特徴がモザイク画のように混ざっており、ヘビとトカゲの境界を曖昧にする謎の存在だ。
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