イラン原発にチェルノブイリ並み事故の恐れ

春名幹男
執筆者:春名幹男 2011年2月2日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 北米 中東

 米中央情報局(CIA)とイスラエルの対外情報機関モサドがシーメンス社(独)の協力を得て、イランの核施設を感染させたコンピューター・ウイルス、STUXNET。ロシアが建設したブシェール原子力発電所も感染し、全面稼働した場合、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発並みの炉心溶融事故を起こす恐れがある、と言われる。

 AP通信がウィーン発で報じた。「ある国の情報機関」がそうした内容の報告書をまとめた、と伝えている。

 ニューヨーク・タイムズは先に、ダガン・モサド長官はイスラエル議会の秘密会で、ウラン濃縮施設もSTUXNETに感染したため、イランの核兵器取得は2015年以降にずれ込む、と証言した、と伝えている。

 しかし、フォックス英国防相は1月31日の国会証言で、ダガン長官の推定を「楽観的すぎる」と退け、イランが来年までに核兵器を開発する可能性があると警告した。

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執筆者プロフィール
春名幹男
春名幹男 1946年京都市生れ。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒業。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授を経て、現在、早稲田大学客員教授。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『スパイはなんでも知っている』(新潮社)などがある。
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