堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(28)

「参院選勝利」のために安倍自民が残す大きなツケ

執筆者:青柳尚志 2012年12月28日
エリア: 日本
 トラウマを払拭できるか(大敗した2007年の参院選。右は当時幹事長だった中川秀直氏)(c)時事
トラウマを払拭できるか(大敗した2007年の参院選。右は当時幹事長だった中川秀直氏)(c)時事

 You Only Live Twice. 師走の総選挙狂想曲が終わり、12月26日に2度目の安倍晋三政権が誕生した。それにしても、今回の総選挙は一体何だったのだろうか。ひとつハッキリしているのは、民主党の惨敗だ。11月14日の党首討論で野田佳彦首相の見せた決然たる姿勢で、いったんは底入れするかに見えたが、この党に対する有権者の失望感は想像を絶していた。

 Skyfall. 天墜ちる。2009年の政権交代後の3年余りを空費したこの党は、今や墓碑銘を刻むときを迎えている。ならば、3年間余りの雌伏の時を経て、自民党は期待の星として復活したのだろうか。決してそうではないことを、安倍総裁や石破茂幹事長ら党幹部は良く承知していよう。

比例で伸びなかった自民の票

 55議席vs. 57議席。これは自民党の衆院比例区の獲得議席だ。前者が麻生太郎首相の下で記録的な惨敗を喫した09年の総選挙、後者が今回の総選挙での成績である。有権者が政党名を記し投票する比例区では、自民党はほとんど復調していないのである。あるいは、比例区の総定数180議席の3分の1も獲得できていない、といってもよい。

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