アサド政権がダマスカス近郊で大規模に化学兵器を使用した疑惑が強まるにつれて、シリアへの限定的空爆論が米国と西欧で急速に高まり、今月内にも限定的な攻撃が行われるのではないか、との観測が流れている。
もし攻撃するとすればどのような標的に対してなされるのか。注目されているのが、7月末から出回っている、ワシントンの戦争研究所(ISW)上級海軍アナリストで米海軍の作戦立案に携わったクリストファー・ハーマーのレポートである。「統合防空システム(IADS)以外のシリア空軍の水準を低下させるために求められる出撃と兵器」と題したこのレポートは、シリアへの介入を主張してきたマケイン上院議員らに即座に注目された(概要は同研究所のホームページからダウンロードできる)。
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