安倍首相も無視できない「小泉・細川」脱原発の広がり

執筆者:野々山英一 2013年11月19日
エリア: 日本
 12日、日本記者クラブで記者会見する小泉純一郎元首相 (C)時事
12日、日本記者クラブで記者会見する小泉純一郎元首相 (C)時事

 小泉純一郎元首相の「原発即時ゼロ」発言が、政界に衝撃を与えている。12日、東京・内幸町の日本記者クラブで行なわれた記者会見は、350席の大ホールが「満員御礼」となった。小泉氏は71歳。来日中のポール・マッカートニーと同じ年だが「人気もポールなみ」というささやきが記者団から漏れた。

 1時間19分に及ぶ小泉氏の主張はシンプルだ。

「核のゴミの最終処分場を国内につくることは『3.11』の前でもできなかった。今、できるわけがない」

「首相が政治決断すれば、原発ゼロは必ず実現する」

「できれば即ゼロがいい」

 特段新味はない。会見の中で米物理学者・エイモリー・B・ロビンスが著した『新しい火の創造』を読むように力説していたが、この本は脱原発派にとっては入門書のようなものだ。

 

敵に回すのは怖い

 脱原発後の「対案」を問われると「私1人で代案を出せと言われても不可能だ」と開き直る。原発推進勢力とされる読売新聞が「無責任で楽観的」と指摘したのも、あながち間違いではない。

 それでも、政府・自民党は大騒ぎなのである。会見の2日後の14日夜、安倍晋三首相、菅義偉官房長官、塩崎恭久自民党政調会長代理、みんなの党の渡辺喜美代表らが東京・赤坂の中華料理店で会食した時の話題も、大半は「小泉発言」だった。

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