肥満社会アメリカをよぎった「ファットマン」の旅路

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2006年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

[ワシントン発]スーパーで棚から棚へ移動するにも息切れする自分の姿に愕然としたスティーブ・ヴォート(三九)の頭に、ある酔狂な考えが浮かんだ。「ウォーキングで元のスリムな体と幸せを取り戻そう。しかも、大陸横断ウォーキングで!」 海兵隊員だった頃の彼は見るからに精悍だったが、自動車事故にあって以来、落ち込んで食欲をコントロールできなくなった結果、体重は百八十五キロにも膨れあがっていた。 かくして、西海岸カリフォルニア州サンディエゴに暮らしていたヴォートは、二〇〇五年四月十日、妻と二人の子供を残して一人、金銭的な裏付けもなくニューヨーク目指して歩き始めた。そして五月十日、ついにマンハッタンのテレビスタジオにゴールした。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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