インドの航空「新規大量参入」は吉か凶か

執筆者:緒方麻也 2014年8月4日
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 インド民間航空省は7月下旬、前政権時代から事実上のたなざらしが続いていた民間航空会社6社に対する新規参入を一斉に認可した。インド国内では、6月にタタ・グループとアジア最大の格安航空エア・アジアの合弁会社エアアジア・インディアが運航を開始。同じタタとシンガポール航空の合弁タタSIAなども今秋に就航する見通しとなっている。現在8社あるインドの航空会社は一気に2倍を超える17社に増加することになり、利便性やサービスの向上、航空運賃の値下がりなどに期待が高まるが、その一方で、割高な航空燃料や空港使用料、ハードルの高い国際線参入ルールなどの改善は手つかず。大量の新規参入が利益なき値引き競争を再燃させる可能性も指摘されている。インドの航空業界が健全な発展を遂げられるかどうかは、まだ安心できる状況ではない。

 

サハラ元社長のリベンジも

 今回NOC(異議なし証明)と呼ばれる事実上の仮認可を得たのは、航空機7機でチャーター便を運航しているエア・ワン、同様に南部ハイデラバードを拠点にチャーター便事業を手掛けるターボ・メガ、北東部諸州へのルート開設を予定しているザブ・エア、デリーを本拠とするエア・カーニバル、そしてゼクサス・エア、プレミア・エアの計6社。これら以外にもエア・ペガサスがすでに本免許を申請中で、一足早く運航を開始できる見通しだ。

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