堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(49)

米国経済好調の理由は「オバマ元気で留守が良い」

 支持率はまだ40%台だが、すでにヒラリー氏は距離を置き始めている (C)AFP=時事
支持率はまだ40%台だが、すでにヒラリー氏は距離を置き始めている (C)AFP=時事

 米空軍、シリア空爆。何ともやり切れないニュースである。米国が人道に反しているからか。そうではない。オバマ政権が1年前にアサド政権が 率いるシリアに空爆していれば、こんなことにはならずに済んだと思われるからだ。こんなことは、たくさんある。

 1つには大量破壊兵器を使用、貯蔵しているアサド政権はとっくに打倒されていたかもしれない。シリアの反体制派の鬼子である過激派組織「イスラム国」が増幅し、イラクにまたがる恐怖の支配を招くことなどなかったろうに。ウクライナ問題でプーチン大統領率いる ロシアに、米欧がこんなに舐められることもなかった筈だ。中国だって南シナ海、東シナ海でやりたい放題。米海軍哨戒機 に6メートルまで接近するチキンレースを楽しんでいるではないか。

 

レイムダックとなるオバマ大統領

 それもこれも、オバマ大統領の弱腰が招いた危難である。もちろん、大統領を選んだのは米国の有権者である。オバマ氏が21世紀版のモンロー主義(対外不干渉)に出ているのは、こうした民意に沿っている。不介入のお蔭で肥大化した「イスラム国」を舞台に起きているのは、動画投稿サイトに流される欧米人に対する首切りの惨殺シーン。しかも首を刎ねているのは、数千人ともいわれる欧米出身のテロリストたちだ。

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