攻めに転じたみずほグループに長期政権の危機

執筆者:鷲尾香一 2007年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

ニューヨーク市場への上場を果たし、米国での金融持株会社の資格も得た。だが、慶事であるはずの財界人事が思わぬ波紋をよんでいる。 生産現場の杜撰な実態が発覚し経営危機に陥った不二家。生き残り策は、みずほフィナンシャルグループの掌中で練られたと言っていい。「現時点では断念せざるを得ない」 二月二日、当初から不二家への支援が有力視されていた森永製菓は「白旗」を掲げた。再建を主導することになったのは山崎製パン。明暗が逆転したのは前夜だった。トップ営業を得意とするみずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取の仲介で、不二家の桜井康文社長と山崎製パンの飯島延浩社長が話し合いを行ない、両社の提携が固まったのだ。 不二家のメーンバンクはりそな銀行。準メーンがみずほCBである。普通に考えれば前者が再建計画の主導権を握りそうなもの。だが、りそな銀は「すべては、不二家が第三者などに商品の安全性をチェックしてもらい安全宣言を出してからの話」(ある幹部)との考えから、次々と明らかになる不二家の不祥事を見守るばかりだった。 りそな銀に対して再三にわたり不二家の再建策への協力を申し出ていたみずほCBは、メーンバンクの悠長な態度に苛立ちを募らせる。「メーンの考えは違うようだが、不二家は半ば死んでいる。資金をつなぐだけでは再生しない」(ある幹部)。みずほCBは業界最大手の山崎製パンとの提携に動き始めた。

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