【インタビュー】ヤン・ヴァパーヴオリ(フィンランド北欧閣僚会議担当大臣) 北欧閣僚会議諸国は何を目指すのか

執筆者:草生亜紀子 2008年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 北欧閣僚会議(Nordic Council of Ministers)は、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの五カ国に加え、デンマーク領のグリーンランド、フェロー諸島、フィンランド領のオーランド諸島の三つの自治区から構成される。 域内での人と物の移動の自由確立を目指していると聞くと、「北のEU(欧州連合)」をイメージするが、EUとは異なる点も実は多い。「最大の違いは、物事を多数決ではなく全会一致で決めることです」と説明するのは、二〇〇七年の議長国フィンランドの北欧閣僚会議担当大臣ヤン・ヴァパーヴオリ氏(四二)。「欧州議会や欧州委員会のような共通の巨大機構がないことも大きな違いです。北欧閣僚会議は、あくまで主権国(および自治区)間の協力の場なのです。 そもそもメンバーには、EU加盟国(フィンランド、スウェーデン、デンマーク)もいればそうでない国もいる。NATO(北大西洋条約機構)加盟国(アイスランド、ノルウェー、デンマーク)もいればそうでない国もいる。通貨ユーロを導入しているのはフィンランドだけといった具合に、メンバーの事情はそれぞれ違います。 しかし、北欧閣僚会議は加盟国の数がEUよりもはるかに少ない上に、共通の歴史や文化を持ち、社会制度や言語も似ています。その意味で、他のどの地域よりも緊密な関係を保ちやすいと言えるでしょう」

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