後藤高志・西武HD社長は経営者なのか

執筆者:杜耕次 2008年11月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

再上場を目指し邁進しているはずの西武ホールディングス。しかしホテルなどの業績は低迷するばかり。トップにすわった人物の本領は、どうやら債権回収と法令「非」遵守のようで……。「きょうの優勝はグループ各社および全従業員にたくさんの勇気を与えてくれました。ありがとう」 九月二十六日、埼玉西武ライオンズのパ・リーグ優勝が決まり西武ホールディングス(HD)社長の後藤高志(五九)はこんなコメントを発表した。アマチュア選手への裏金問題のドサクサの中で昨年球団オーナーに就任。昨季二十六年ぶりにBクラス落ちしたチームが、四年ぶりのペナント奪還を果たした。 東大ラグビー部OBでスポーツ好き。優勝マジック「1」となってから楽天に連敗を喫した時は「勝利をもぎ取る気迫を感じない」と厳しい言葉で自ら選手に活を入れた。元コクド会長堤義明(七四)が失脚して以来、空席となっていた「オーナー」の椅子。そのすわり心地を後藤は満喫しているようにみえる。銀行の期待には応えても「日本一の資産家」といわれた堤が自ら逮捕された証券取引法違反事件などで西武グループ総帥の座を追われたのが二〇〇四年。西武鉄道株の上場廃止で事実上のグループ持ち株会社だったコクドが瞬く間に信用不安に見舞われ、無担保で総額一兆四千億円もの融資を行なっていた金融機関各社のトップは震え上がった。

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