【インタビュー】オリビア・ラム(シンガポール・ハイフラックス社最高経営責任者) 「安価な水で人類に貢献したい」

特集●水という稀少資源二〇二五年までに、地球人口の三分の二が水不足の危機に陥る――国連食糧農業機関(FAO)は、そう警告する。決して大げさではない。そもそも偏在の激しい水資源は、温暖化にともなう旱魃、地球人口の爆発的増加、さらには国家間の奪い合いなどによって、「稀少価値」を高める一方だ。日本もその危機と無縁ではない。われわれはいかにして水を確保していけばいいのか。確保できるのか――。危機の実相、先見性ある取り組み、そして日本の技術のもつ可能性を都合六本の記事で探る。「どうすれば、お金持ちになれますか」――八歳の少女の問いに教師はこう答えた。「教育です。しっかり勉強しなさい。知識こそがあなたの力になる」。マレーシアの小さな町カンパで、年老いた養母によって電気も水道もない貧しい環境で育てられた娘は、この教師の教えを守ってひたすら勉学に励み、長じて水処理ビジネスで大成功を収めた。シンガポール最大の水処理会社ハイフラックスの創立者にして最高経営責任者(CEO)のオリビア・ラム氏(四八)の物語である。 海水の淡水化や汚水処理、水のリサイクル、さらには空気中の湿気から飲み水を創り出す装置まで、水にまつわる事業で地元シンガポールのみならず、中国やインド、中東から北アフリカへビジネスを拡大するラム氏に、水ビジネスに注ぐ情熱の源を聞いた。

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