カーリング界で台頭する中国への「違和感」

執筆者:生島淳 2009年12月号
カテゴリ: スポーツ

 十一月七日、カーリングのバンクーバー五輪日本代表決定戦が青森で行なわれ、チーム青森が代表として五輪に派遣されることが決まった。 二〇〇六年のトリノ五輪でのチーム青森の活躍で、にわかに注目を集めた競技だが、もともと「カーリング」という名前は、投じられた石が回転(カール)することから付けられた。氷上で石を使う、十六世紀のスコットランドで行なわれていた遊びがカーリングの起源とされる。 現在、最大の競技人口を誇るのはカナダであるが、これはスコットランド移民が持ち込んだもので、一八〇七年には北米で最古のスポーツクラブ、「ロイヤル・モントリオール・カーリング・クラブ」が結成されている。 カナダでカーリングが盛んになったのは、クラブスポーツとして発展したことが大きい。カナダのカントリークラブでは、春から秋にかけてはゴルフ、雪に閉ざされた冬はカーリングが行なわれ、地域の社交場としての機能を果たしてきた。ゴルフ、カーリングとも近代的なルール整備がなされたのはスコットランドであるが、カーリングをメジャーなスポーツに育てたという点では、移民がカナダで果たした役割は極めて大きい。 二十世紀に入って世界的な広がりを見せたカーリングは、一九五九年に初めての男子世界選手権が行なわれ、それ以来、カナダは実に三十一回の優勝を誇り、二位のスコットランド、スウェーデンの五回を大きく引き離している。女子は七九年に第一回の世界選手権が開かれて以来、カナダが十五回優勝し、スウェーデンが七回で後を追っている。

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執筆者プロフィール
生島淳 1967年生れ。広告代理店勤務を経て93年よりライターとして活躍。著書に『大国アメリカはスポーツで動く』(新潮社)など。
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