クラーク将軍、米大統領選に参戦す

執筆者:池原麻里子 2003年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

軍人、南部出身、スマートな容姿、政界のアウトサイダー……。国民受けする要素に事欠かないスターが、民主党大統領候補の最右翼に躍り出た。[ワシントン発]以前から出馬への色気を見せながらなかなか決断を下さなかったウェズリー・クラーク元NATO(北大西洋条約機構)欧州連合軍最高司令官が、九月十七日、十人目の民主党候補として大統領選挙出馬を宣言した。四つの星章を得て陸軍大将にまで上りつめた輝かしい軍歴の持ち主は、現職のブッシュ大統領にとって最高に厄介な相手だ。 民主党予備選挙にはそれまで、現職の上院議員四名(うち一名は十月六日に出馬を断念)と下院議員二名、前上院議員、前州知事、公民権運動家の計九名が名乗りを上げていたが、クラークは出馬表明するや、それまで各種世論調査で支持率トップを走っていたハワード・ディーン前ヴァーモント州知事を抜き、一躍トップの座に躍り出た。 ウェズリー・クラークは現在、五十八歳。外見はスリムでシルバーグレーのヘアーとぱっちりとした目が印象的な、なかなかのハンサムだ。語り口も穏やかで、知的な印象を与える人物でもある。出身はクリントン前大統領と同じアーカンソー州リトルロック。ただし、クリントン政権が誕生するまで前大統領とはあまり面識はなかったらしい。

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