北朝鮮が遂に核実験を実施し、瀬戸際政策は一線を越えた。北朝鮮は朝鮮戦争休戦後の1955年、核物理学研究所を設立して核開発に着手しており、核保有は「金王朝」の半世紀にわたる悲願だった。金王朝の内的衝動の前には、6カ国協議などの外交努力も通用しなかった。 この間の米国の政策もお粗末だった。クリントン前政権は核開発凍結に関する米朝合意で各種の支援をしながら、北朝鮮は裏で着々と核開発を進め、まんまと騙された。直接協議を拒否して制裁を多用するブッシュ政権の強硬外交も中途半端で、影響力を行使できなかった。
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