トランプ・ショック「アメリカ抜きの世界」で日本の防衛を考える

柳澤協二
執筆者:柳澤協二 2016年11月21日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障

 アメリカ次期大統領にドナルド・トランプが当選するという結果は誰も予測しなかったのではなく、誰も予測したくなかったというのが正しい。「アメリカがいなくなる世界」を誰も考えられなかったからだ。

 人は、予想しない事態に直面すると、パニックに陥る。世界には、テロがはびこり、日本の島は中国にとられる、日本はいよいよ核を含む自主防衛を本気でやらなければならない、といった議論が横行した。まるで、世界の終わりを迎えるような危機感がみなぎった。

パニックの心理

 一方、トランプの勝利演説が、選挙中のキャンペーンと打って変わって「まとも」であったことから、今度は、トランプの過激な言動は選挙向けのレトリックで、そのまま実行するわけではないだろう、という楽観論がでてきた。

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執筆者プロフィール
柳澤協二 国際地政学研究所副理事長。1946年東京都生れ。70年東京大学法学部卒業後、防衛庁入庁。長官官房長、防衛研究所所長などを歴任。2004年4月から09年9月まで官房副長官補。
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