インドネシア「イスラム教急進化」の実相(下)「保守派」を抑えたジョコウィ政権

川村晃一
執筆者:川村晃一 2017年3月18日
カテゴリ: 国際 政治 社会
投票所はのどかな雰囲気だったが、これでも例年よりは緊張感が漂っていた(筆者撮影)

 

 ジャカルタ州知事選でイスラーム保守派の圧力が功を奏したという事実は、インドネシアでイスラーム化が進んでいるということを表しているのだろうか。1998年の民主化以降、表現の自由や集会の自由が認められ、それまで力で抑えられてきたイスラーム保守派の言動や存在感が増してきているのは確かである。キリスト教徒などの宗教的少数派や、イスラーム教の中でも少数派にあたるシーア派や新興集団などに対する差別的行動や暴力事件が増えていることも事実である。

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執筆者プロフィール
川村晃一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究センター副主任研究員。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。主な著作に、『2009年インドネシアの選挙-ユドヨノ再選の背景と第2期政権の展望』(アジア経済研究所、共編著)、『インドネシア総選挙と新政権-メガワティからユドヨノへ』(明石書店、共編著)、『東南アジアの比較政治学』(アジア経済研究所、共著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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