「安定国家・カメルーン」で起きている「苛烈な弾圧」について

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2017年3月29日
カテゴリ: 国際 社会 政治
エリア: アフリカ

 アフリカ大陸の中西部、ギニア湾に面した位置にカメルーンという国がある。2002年のサッカーワールドカップ日韓大会の際、キャンプ地の大分県中津江村(現在は大分県日田市の一部)へのナショナル・チームの到着が大幅に遅れ、日本中をヤキモキさせたことで一躍その名を知られることになった国である。
 日本の1.26倍の国土に人口約2300万人。アフリカ全体の経済が高度成長を遂げていた2000年代においても成長率は2~3%と低迷していたが、2013年以降は5%台を記録している。1人当たりGDP(国内総生産)は1300ドルと貧しいが、カメルーンの人々の自慢は、武力紛争が多発してきたアフリカにおいて、1960年の独立以来、内戦もクーデターも一切経験していない政治・社会の「安定」である。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 欧露・中東・アフリカ室室長。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。最新刊は『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)。
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