マクロン大統領の「実相」(下)実は「ドゴール主義」という「意外性」と「限界」

渡邊啓貴
執筆者:渡邊啓貴 2017年6月22日
大統領選勝利の日、ナポレオン広場で歓喜に沸く支持者たち(C)EPA=時事

 

 表面的な若さとソフトムードの反面、エマニュエル・マクロン大統領の外交はこれまでの政権と比べて「フランスの自立」を強調している。反ユーロで欧州統合に否定的だった極右「国民戦線」のマリーヌ・ルペンとの対抗関係で、EU(欧州連合)統合推進派の側面が強調されるが、実際のマクロン外交は、国益主義のリアリズム外交だ。すでに死語と思われてきた「フランスの偉大さ」を称揚し、「フランスとヨーロッパの保護」を強調する。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。
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