「水爆保有」北朝鮮クライシス(1)まだ完成していない「国家核武力」

平井久志
執筆者:平井久志 2017年9月13日
9月3日付『労働新聞』1面で報じられた、金正恩党委員長の「水爆」視察。後ろには「『火星14』型核弾頭(水素弾)」のパネルが[朝鮮中央通信提供] (C)AFP=時事

 

 北朝鮮は7月4日と7月28日に、ICBM(大陸間弾道ミサイル)である「火星14」を発射した。8月10日には、中距離弾道ミサイル「火星12」4発をグアム沖30~40キロの海上に撃ち込むという9日付の計画を発表し、米国を威嚇した。ただ、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は8月14日に戦略軍司令部を訪問し、「米国の行動をもう少し見守る」として、いったんは発射を留保したが、一方で「米国が朝鮮半島周辺で危険な妄動を続けるなら、既に宣言した通り重大な決断を下す」と威嚇することも忘れなかった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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