「水爆保有」北朝鮮クライシス(1)まだ完成していない「国家核武力」

9月3日付『労働新聞』1面で報じられた、金正恩党委員長の「水爆」視察。後ろには「『火星14』型核弾頭(水素弾)」のパネルが[朝鮮中央通信提供] (C)AFP=時事
北朝鮮は7月4日と7月28日に、ICBM(大陸間弾道ミサイル)である「火星14」を発射した。8月10日には、中距離弾道ミサイル「火星12」4発をグアム沖30~40キロの海上に撃ち込むという9日付の計画を発表し、米国を威嚇した。ただ、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は8月14日に戦略軍司令部を訪問し、「米国の行動をもう少し見守る」として、いったんは発射を留保したが、一方で「米国が朝鮮半島周辺で危険な妄動を続けるなら、既に宣言した通り重大な決断を下す」と威嚇することも忘れなかった。

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