【ブックハンティング】「パナマ文書」報道の内幕で知る日本マスメディアの「閉塞」

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2017年9月27日
カテゴリ: 国際 IT・メディア 社会

 田舎町での事件取材でも首相官邸の取材でも、記者は「特ダネ」を追いかけ続けている。そこで、日本の報道機関が生み出した取材手法が「夜討ち朝駆け」だ。早朝や深夜に取材対象者の自宅に日参し、昼間は話しにくい本音や秘密を聞き出す独自取材である。

 酔って帰宅する警察幹部を自宅の玄関先で待ち伏せたり、早朝、出勤前の政府高官の官舎に押し掛けたり、今日もまた、日本各地でそんな取材が繰り返されている。私も記者時代の国内勤務では、相当な回数の夜討ち朝駆けをやった。忙しくなると、毎晩の睡眠時間3~4時間。寝不足で頭痛は慢性化し、胃腸は荒れ、薬を手放せない時期もあった。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 欧露・中東・アフリカ室室長。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。最新刊は『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)。
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