ジンバブエ独裁「ムガベ大統領」を辞任させた国軍「無血クーデター」の真意

執筆者:白戸圭一 2017年11月24日
タグ: 日本 大統領選
エリア: アフリカ
ついに政権交代(左からムナンガグワ「新」大統領、ムガベ「前」大統領、夫人(C)AFP=時事

 

 1980年のジンバブエ独立以来、37年にわたって政権の座にあったロバート・ムガベ大統領(93歳)が11月19日、辞任を表明した。

「アフリカの部屋」に11月17日にアップされた拙稿「ジンバブエ『軍事クーデター』引き金はムガベ大統領『夫人』」では、この度のジンバブエにおける事実上のクーデターが従来のアフリカにおけるクーデターとはいくつかの点で異なることを指摘した。その後のムガベ氏の大統領辞任表明に至る経過を見ていると、一連のプロセスが現行憲法の枠組みの中で進行している点が極めて興味深い。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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