トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (27)

ブライアン・フック国務長官上級政策顧問兼イラン担当特別代表

執筆者:足立正彦 2018年10月3日
エリア: 北米 中東
 

38. ブライアン・フック国務長官上級政策顧問兼イラン担当特別代表(50)

 現在、国務長官上級政策顧問として、イラン担当特別代表も兼務しており、トランプ政権の政策立案スタッフとして対イラン圧力強化政策の中核に身を置いている。

 ドナルド・トランプ大統領は、イランとP5+1(国連安保理常任理事国5カ国=米英仏中ロ=と独)が2015年7月に締結し、2016年1月に発効していたイラン核合意に関する「包括的共同行動計画(JCPOA)」からの離脱を5月8日に決断するとともに、対イラン経済制裁措置を再発動する方針を表明した。その対イラン圧力強化の一環として、トランプ政権は国務省内にイラン関連の新たな専門部署である「イラン・アクション・グループ(Iran Action Group=IAG)」を8月16日新設した。そして同時に、国務省政策立案局長であったフック氏を、IAGのトップとしてイラン担当特別代表に任じることをマイク・ポンペオ国務長官が発表している。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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