岩瀬昇のエネルギー通信 (132)

「増産」「ロシアに子会社」ベネズエラ石油相発言に米国「制裁」はあるか

ケベド石油相の発言には世界が注目した(C)AFP=時事

 

 ベネズエラの石油相としてアゼルバイジャンの首都、バクーで開催されている「OPEC(石油輸出国機構)」とロシアを中心とする「非OPEC」(両者を合わせて「OPEC+」)による共同閣僚級監視委員会(JMMC=Joint Ministerial Monitoring Committee)に出席しているマヌエル・ケベド大臣は3月18日(月)記者団に、4月に国営石油「PDVSA」の子会社事務所をモスクワに開設すると語った、と『フィナンシャル・タイムズ』(以下FT)が報じている。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top