分岐点に立つ「2019年の中南米」(1)「民主主義の危機」から脱却できるか
2019年、令和元年も約3カ月を残すのみとなった。同時に、2010年代が終わりに近づいている。2010年代の中南米はどう特徴づけたらよいのだろうか。そして次の2020年代はいったいどのような年代となるだろうか。
10年単位で各年代の特徴を把握する時、下1桁が9の年にその後の10年を画期する事象が生じていることは、経験則が示す通りである。大概は10年経って後知恵的に確認ができるのだが、これまでの2019年の重大な事象の中に次の2020年代を展望するためのヒントが隠されているかもしれず、現時点で振り返っておくのも決して無駄ではあるまい。
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