岩瀬昇のエネルギー通信 (298)

「欧米メジャー」赤字決算『日経』が見落としている「本当の読み解き方」

執筆者:岩瀬昇 2020年8月7日
エリア: 北米 ヨーロッパ
トップページでも「戦略の転換」を謳っている英「BP」(HPより)
 

 英「BP」が8月4日に2020年度第2四半期の決算を発表した。

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)は「BP halves dividend as Covid-19 turmoil pushes oil major to loss」と題して報じている。サブタイトルが「FTSE100 group cuts shareholder payout for first time since Deepwater Horizon disaster」となっていることからも分かるように、大幅な赤字となり、メキシコ湾暴噴事故以来はじめて配当を削減せざるを得なかった、と。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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