[北京/サンパウロ/ジャカルタ]ブラジルのトウモロコシからマレーシアのドリアンにいたるまで、各国の主要作物が危機に瀕している。世界的に食料安全保障とインフレに懸念が生じているうえ、肥料の供給逼迫と価格高騰を受けて、農家が作物にとって必要不可欠な養分を切り詰めているためだ。
需要の増加と供給の減少が天然ガスおよび石炭の記録的高値を招き、エネルギー多消費型肥料部門の減産を引き起こしたため、2021年の肥料コストは急騰した。尿素が200%以上値上がりしたほか、リン酸二アンモニウム(DAP)の価格も倍近くになっている。
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