[エチオピア・アフデラ発(ロイター)]エチオピア北西部のアファール州で新たな戦端が開かれ、和平交渉の機運が潰れようとしている。3月下旬に停戦が宣言されたものの、複数の地域ですでに破られた。この紛争でこれまでに何百万人もが家を追われ、数十万人が飢餓状態に陥っている。
今年に入ってアファール州での軍事衝突が激化したのは、隣接するティグレ州とアムハラ州での戦闘が膠着状態に陥り、政府と反政府勢力TPLF(ティグレ人民解放戦線)が和平交渉の席に着くのではないかと期待された矢先のことだった。「アファール州での戦闘が続く限り、エチオピアに平和が訪れることはない」。同州6つの地区のうちのひとつエレプティの部族リーダー、ムサ・イブラヒムは言う。エレプティは、TPLF軍が支配する地区である。
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