囲碁に続いて小説も「人工知能」の「可能性」と「限界」

執筆者:長倉克枝 2016年3月28日
タグ: 韓国 インド 日本
エリア: 北米 アジア

 米「Google」傘下の英ベンチャー企業「ディープマインド」が開発した人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」が世界トッププロ棋士のイ・セドル9段(韓国)に勝利するなど、何かと話題の人工知能。3月21日には、ショートショート小説の文学賞『星新一賞』に応募し1次審査を通ったという人工知能の発表会が開かれた。今、人工知能には何がどこまでできるのだろうか?

 

人間より精度高い「画像認識力」

 アルファ碁勝利の熱狂醒めやらぬ3月19~20日、今度は人工知能同士で囲碁の強さを競う国際大会が都内で開催された。国内外のプログラマーや大学のほか、Googleと並んで人工知能の研究を強化している米「Facebook」も参加した。優勝したのは日本のプログラマーらによる「Zen」だ。これまでも優勝経験があるが、今回から「ディープラーニング(深層学習)」と呼ぶ人工知能技術を取り入れたことでさらに強くなった。

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執筆者プロフィール
長倉克枝(ながくらかつえ) ライター・編集者。1981年名古屋生まれ、北海道大学獣医学部卒。日本経済新聞社記者(科学技術部、証券部)などを経てフリー。「日経サイエンス」「wired」「週刊朝日」などに執筆。関心領域はIT全般、テクノロジーと経済、社会保障。
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