エルサレムへの米大使館移転が5月14日に迫るが、関心はイラン核合意の行方に集まる
2018年4月25日 21:20
この欄での情勢分析を再開する前に、ここ半月ほどで刊行された、現状分析の論文を二本紹介しておきます。いずれも公的な研究機関や財団法人の刊行する媒体に寄稿したもので、ウェブ上から無料でダウンロードできます。まず、この欄でも話題にした、昨年のトランプ大統領による…
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この欄を「留守」にしていた間に注力していた研究事業についてなど、いくつか雑観を記すことを許していただきたい。 最近は「書き手」「演者」として最前線に立って発言するよりも、大学という場を、時代の変化にふさわしい形で再構成していくための「裏方」の作業が多くなっ…
昨年末に続けざまにこの欄を更新して、日々の観察記録だけでなく数年・数十年単位での変化の諸相をまとめてから、3カ月が経ってしまった。この前後は、細かく記すことは相応しくないが、職業上「とにかく忙しかった」としか言いようがない。この欄の更新を粘り強く待ってくだ…
2021年の中東を回顧するこのシリーズも、10回目でひとまず区切りとしたい。年末までにまた大きな動きがないことを祈るばかりである。 締めくくりに、2021年にはトルコのエルドアン大統領の権勢に、ついに翳りが見られてきた点を、挙げておきたい。「2023年」の共和国建国100…
イスラエルでは2021年6月13日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が退陣した。1996年に初めて首相になって以来、四半世紀にわたってイスラエル政界の「顔」だったネタニヤフがついに政権を手放したことは、今年の中東の重要な出来事として、記しておかなければならないだろう。 ネ…
2021年の中東を記録する時に、イランで保守強硬派のエブラーヒーム・ライースィーが大統領に当選・就任した点を書き漏らすわけにはいかないだろう。ライースィー大統領就任が、イラン政治と政治史においてどのように描かれることになるか、いわばどのように「記憶」されるかは…
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