再選に向け始動したオバマ陣営

足立正彦
執筆者:足立正彦 2011年2月28日
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

 バラク・オバマ大統領は3月後半にも連邦選挙委員会(FEC)に関連書類を提出し、2012年大統領選出馬表明を行う方針である。オバマ陣営の再選キャンペーン態勢も既に動き始めており、オバマの出馬表明後に政治資金集め等の再選キャンペーンを本格化させることにしている。過去20年間を振り返ると、再選を果たした現職大統領はビル・クリントンとジョージ・W.ブッシュの二人である。クリントンが再選関連書類をFECに提出したのは1995年4月14日(1996年大統領選挙投票日の約1年7ヶ月前)、ブッシュの場合、2003年5月16日(2004年大統領選挙投票日の約1年6ヶ月前)となっており、オバマは二人よりも早く再選準備に取り掛かることになる。

 2012年大統領選挙キャンペーンでは民主、共和両党ともにそれぞれ過去最高の10億ドルもの莫大な選挙資金が必要になると両党関係者らは予測している。オバマ側近らは、(1)政治資金集め、(2)大統領選挙勝利の鍵となる州における支援者ネットワークの構築、(3)無党派層の支持確保、が再選に向け重要な課題になると指摘している。2008年大統領選挙キャンペーンで構築されたオバマ支持者のネットワーク、Organizing for America(OFA)は、2012年大統領選挙キャンペーンでもオバマ陣営のボランティア・ネットワーク構築の点で中核的役割を担い、過去2年間にOFAが基盤強化を図った接戦州約20州でオバマの再選キャンペーンを積極的に支援する方針だ。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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