日本が東日本大震災で未曾有の被害を受け、福島原発災害の安全確保の見通しが立たないという深刻な状況の中で、中東でも連日、熾烈な事態が続いた。世界の関心が3月11日の東日本大震災に集中する中で、3月17日に飛行禁止空域設定の国連安全保障理事会決議が採択され、3月19日(日本時間20日未明)に仏、英、米中心の他国籍軍による攻撃が始まった。内戦状態のリビアに対する米欧の軍事介入は中東だけでなく、世界に大きな意味を持つが、東日本大震災のすさまじい被害状況の中で、日本ではその意味が十分に論じられているとはいえない状況だ。
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