台湾の美女が中国の「有銭人」に嫁ぐワケ

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2011年8月18日
カテゴリ: 金融

最近、中国の富豪(男)と結婚する台湾人の芸能人(女)がかなり多い気がする。

歌手、女優として活躍していた劉若英は、8月、中国の金融界で成功している鍾小江と結婚した。
今年3月には、「大S」「小S」の芸名で知られる台湾の人気スター姉妹のうち、姉である「大S」こと徐熙媛も、中国の富豪の息子である汪小菲に嫁いだ。
このほか、香港フェニックステレビでキャスターとして活躍していた孟廣美も、年内に北京の不動産業の大物である吉增和と結婚式を挙げると言われている。

台湾人の知人に「いったい台湾の美女はどうしちゃったんだい」と聞くと、「唉、時代改變了、沒辦法」というひと言が帰ってきた。
「ああ、時代が変わったんだ、しょうがないさ」という意味である。

もともと中台関係において、中国の女性が台湾の男性に嫁ぐ割合が圧倒的に高かった。その比率は2000年ごろまでで、95%という高率だったとされる。
それは中台間の経済水準を反映したものだった。
 

台湾の男性は、中国で「二奶」と呼ばれる二号さんをこぞって囲っていた。台湾で農村地帯の男性に業者の仲介するお見合いで事実上買われてくる「大陸新娘」も数万人規模に達していた。

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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