国務省は、8月26日、カナダのアルバータ州で生産されるオイルサンドから抽出されたタールサンド原油をテキサス州のメキシコ湾沿岸地域にある石油精製施設に輸送するパイプライン建設計画案について、環境への影響はないとの環境評価を下した。このキーストーンXLパイプライン計画は、カナダの大手エネルギー企業トランスカナダ社によるものである。今後、関連省庁の承認、追加調査の実施、公聴会の開催、パイプラインが敷設される州政府との協議などの手続きが残っているが、今回の環境評価で大幅見直しは行なわれずにオバマ政権が年末迄に正式承認することが確実視されている。これにより同パイプライン建設計画案はその実現に向け大きな一歩を踏み出すことになった。
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